Angloのブログ

英語学習における有益な記事を書いていきます。

2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

【英語・英文学・英文科】ジョージ・オーウェル、Animal Farm(動物農園)の解説、和訳⑥

アニマルファーム初回から6回目です。は農場主のジョーンズさんを農場から追い出したあと、ブタによる統治が始まります。ブタたち(ナポレオン、スノーボール、スクィーラー)は、貯蔵庫にあったトウモロコシを動物たちに配給し、犬にはビスケットを与えまし…

【英語・英文学・英文科】Fスコット・フィッツジェラルド、The Great Gatsby(グレート・ギャツビー)の解説、和訳⑩

初回から数えて10回目です。ニックとトムの会話の続きになります。トムが失礼な発言をニックにし、空気がちょっと悪くなった後、ジョーダン・ベイカーが話題を変えようとします。ギャツビーの話をした瞬間、デイジーの様子が変化します。その辺を踏まえて読…

【英語・英文学・英文科】Fスコット・フィッツジェラルド、The Great Gatsby(グレート・ギャツビー)の解説、和訳⑨

初回から数えて9回目になります。トム・ブキャナンのデリカシーの無さが目立ち始めます。この小説においてトムは悪役ですが、読み進めると「トムはもともと悪い人間なのか?」「環境がそうさせたのか?」と思わされます。こういった余韻が、この作品の深み…

【英語・英文学・英文科】Fスコット・フィッツジェラルド、The Great Gatsby(グレート・ギャツビー)の解説、和訳⑧

初回から数えて8回目になります。この小説の一つの特徴ですが、女性の振る舞いが自由です。第一次世界大戦中(1914年7月~1918年11月)男性が戦争に行っている間、女性の地位が向上した、とも読み取れます。 She was extended full length at her end of th…

【英語・英文学・英文科】Fスコット・フィッツジェラルド、The Great Gatsby(グレート・ギャツビー)の解説、和訳⑦

初回から数えて7回目になります。今回はトム・ブキャナンに加えてデイジー(トムの妻)とジョーダン・ベイカーが登場します。デイジーもジョーダンも美女ですが、デイジーは圧倒的な美人として描かれます。また、ジョーダンはプロゴルファーです。 New York,…

【英語・英文学・英文科】Fスコット・フィッツジェラルド、The Great Gatsby(グレート・ギャツビー)の解説、和訳⑥

初回から6回目です。トム・ブキャナンの話になります。トムは学生時代アメフト部でリア充だったようです。英語で言うところのジョック(Jock)になるのかもしれません。キャラ的には金持ちで高学歴のジャイアンですが、かなり屈折しています。 ロングアイラ…

【英語・英文学・英文科】Fスコット・フィッツジェラルド、The Great Gatsby(グレート・ギャツビー)の解説、和訳⑤

初回から五回目になります。ニューヨーク郊外のノンビリした場所(ロング・アイランド)とギャツビーの大邸宅の話です。アメリカ人はなぜか巨大邸宅に住みたがりますので、ギャツビーは典型的アメリカ人だなと感じられます。それでは読んでみましょう。 It w…

【英語・英文学・英文科】Fスコット・フィッツジェラルド、The Great Gatsby(グレート・ギャツビー)の解説、和訳④

初回から数えて4回目です。主人公ニック・キャラウェイの金融マンとしての新生活が始まります。大学時代も回想しています。主人公はイェール大学の学生という設定ですが、著者フィッツジェラルドも同じくアイビーリーグのプリンストン大(中退)です。 プリ…

【英語・英文学・英文科】Fスコット・フィッツジェラルド、The Great Gatsby(グレート・ギャツビー)の解説、和訳③

主人公ニック・キャラウェイはいきなりニューヨークの郊外に引っ越します。日本で言うと金持ち学生が、就職のために上京して神奈川、千葉、埼玉に住む感じでしょうか(たぶん違う)。 New York The practical thing was to find rooms in the city 実利的な…

【英語・英文学・英文科】Fスコット・フィッツジェラルド、The Great Gatsby(グレート・ギャツビー)の解説、和訳②

前回に引き続き、主人公ニック・キャラウェイ(Nick Carraway)の自己紹介みたいな文章が続きます。自嘲的にも聞こえるけど、プライドも匂わすような、ゆらゆらした描写が特徴的です。 Nickが使ってそうなタイプライター My family have been prominent, well-…

【英語・英文学・英文科】Fスコット・フィッツジェラルド、The Great Gatsby(グレート・ギャツビー)の解説、和訳①

出版当初、この小説は意外にも不評でした。1922年の禁酒法時代のレトロなニューヨークの匂いが漂ってくる作品なので、同時代の人からすると古臭く感じたのかもしれません。分かりにくいところは注釈多めでいこうと思います。それでは読んでみましょう。 Then…

【英語・英文学・英文科】ジョージ・オーウェル、Animal Farm(動物農園)の解説、和訳⑤

初回から五回目になります。動物たちが反乱、革命を起こし、農場主のジョーンズさんを追い払います。自由を手にしたように見える動物たちですが・・・。 June came and the hay was almost ready for cutting. 六月が来て、干し草の収穫の時期になった。 hay…

(英語学習者が)読むべき本の選び方

本は読むべきという前提で話を進めます。特に普遍的で蓄積するべき知識は本で仕入れる方がいいです。ブログやSNSなどはアップデートする前提の知識が多いので、完全に本に置き換えることは難しいと思います。 ただ、本を読もうとすると以下の障壁があります…

【英語学習】ジョージ・オーウェルを日本人が読むべき理由

皆さんは「読むべき文学作品は何?どの作家がおススメ?」と聞かれると何を思い浮かべるでしょうか。 私ならほぼ確実にジョージ・オーウェル(特に『アニマルファーム(動物農園)』『1984』)をあげます。おそらく読むと政治家にダマされにくくなると思いま…

【英語・英文学・英文科】ジョージ・オーウェル、Animal Farm(動物農園)の解説、和訳④

初回 から数えて4回目になりますが、和訳します。読むとストーリーが分かるように解説しています。今回から、ブタちゃんたち(ナポレオン、スノーボール、スクィーラー)が他の動物たちにアニマリズム(動物主義)を教えるフェーズに入ります。 At the begi…

【英語・英文学・英文科】ジョージ・オーウェル、Animal Farm(動物農園)の解説、和訳③

前回、前前回の続きで、和訳します。読むとストーリーが分かるように解説しています。今回はメイジャー爺さんが亡くなり、ナポレオン(モデル:スターリン)とスノーボール(モデル:トロツキー)たちが動物主義を打ち立てます。それでは読み進めましょう。 …

【英語】カッコいい励まし一言フレーズ(スポーツなどで使える)8選

ネット上ではスポーツ選手の名言などがよく載っていますが、今回はスポーツやってる時に使えるものを選びました。日本語だと短いフレーズにすると「がんばれ」が定番ですが、英語は短くても色々あります。 You can do it! / You can make it! 意 味:あなた…

英語で伝える愛の言葉7選

好きな人に好意を伝える時、日本語より英語の方がたくさん表現があります。日本語だと恥ずかしくて言えない言葉も、英語だとストレートに表現できます。日本語では表現しきれないものを選びました。 Be my valentine. 私の特別な人になって Valentineは3世紀…

【英語・英文学・英文科】ジョージ・オーウェル、Animal Farm(動物農園)の解説、和訳②

前回の続きです。ジョージ・オーウェルの動物農園について和訳と解説をします。今日は動物農園で、メイジャー爺さん(長老ブタ)が動物たちを集めて演説をするシーンです。メイジャー爺さんはロシア革命時のマルクス、レーニンに似せたキャラだそうです。そ…

【英語・英文学・英文科】ジョージ・オーウェル、Animal Farm(動物農園)の解説、和訳

今日はジョージ・オーウェルの動物農園の冒頭について和訳と解説をしたいと思います。まずは、ジョーンズさんが自ら所有する荘園農場に帰ってくる描写から始まります。この小説はロシア革命のメタファーになっていますので、そこを意識しながら読むと面白い…

おススメ英文学3選(実質2選)

読みやすさ、知名度、個人的好み、実利(英検、TOEICなどに役立つ)の4点から選びたいと思います。3選にしようと思いましたが三つ目は沢山ありすぎるので、実質2選にしました。 ①動物農園(Animal Farm) 読みやすさ、知名度、個人的好み、実利の4点から考…

【英語】資格試験は合格のために勉強するな!

英語の勉強は必要なのですが、英検、TOEIC、TOEFLなどの資格試験はそのための手段であって目的ではないので、今日はその辺に関して話したいと思います。 英語資格の存在意義(4つ) ①資格試験は英語で話せる、聴ける、読める、書けることを試しています。そ…

使える英語フレーズ5選

使える英語をシリーズ化しようと思います。できるだけ会話で使えるものを選びました。そのうち音声も足そうと思います。お役に立てれば幸いです。 ①Honesty is the best policy. 「正直が最善な策」ということわざです。似たような言葉で”Always be honest.“…

使える英語名言5選

何となくよく聞く名言もオリジナルは英語だったりします。5つほど紹介させて頂きます。 ①Genius is 1 percent inspiration and 99 percent perspiration. 「天才とは、1%のひらめきと99%の努力(汗)である」 アメリカの発明家、トーマス・エジソンの言葉…

中国(上海)について

日本人コミュニティ向けに勉強を教える講師として、2018年から2019年ごろ私は上海に渡りました。中国(上海)などを中心に話したいと思います。一応ここは英語学習のサイトとして運営したいのですが、今日は少し横道に逸れます。海外に転職予定の方などは参…

英検一級の結果紹介

2016年の英検一級の結果と、2020年の結果を公開したいと思います。参考になれば幸いです。 ずいぶん前の話ですが、英検一級を受けました。結果を見ると合格まであと一歩といった感じです。ただ、この前に2度も落ちてます。 内容を見てみましょう。この当時の…

英検、TOEIC、TOEFL徹底比較

日本で英語を勉強する際、もっとも手っ取り早い方法は資格試験です。今回は私なりに最もメジャーな資格試験3つを比較してみたいと思います。 ①英検 ・メリット 勉強しやすい:文科省公認だけあって、日本の英語教育に即しています。社会人は昔の記憶を取り戻…

教育、塾業界の現実4選

かれこれ10年ほど塾や予備校の現場に関わっていて「ツラいなあ」と思ったことをまとめたいと思います。私は英語(ときどき数学)を教えることが多いですが、塾や予備校の関係者の方にも、参考になれば幸いです。 教育業界の現実 基本はブラック 問題のある生…