初回から数えて12回目になります。豚のスノーボール(トロツキー)とナポレオン(スターリン)の仲が少し険悪になります。実際のロシア革命でもトロツキーはスターリンから追放されます。前回まで農園の運営は少なからずうまくいきそうでしたが、徐々に雲行…
初回から数えて11回目になります。今回は農場主だったジョーンズさんが反撃にやってきます。帝政ロシアの反撃とソ連の勝利のメタファーになります。実際のロシア革命もまた、多くの血を流した革命です。白馬のモーリーの動きに注目です。 Early in October, …
初回から数えて10回目になります。荘園農場の主だったジョーンズさん(ロシア皇帝)はパブで酒に溺れています。ピルキントン(チャーチル)、フレデリック(ヒットラー)は別の農場の主になります。ちょうどロシア、イギリス、ドイツの関係と重なります。 Mo…
初回から数えて18回目になります。前回までのニック、トム、デイジー、ジョーダンの会話で第一章は終わました。その会話の際、トムの愛人についての話題があがりましたね。その愛人に会いにいくため電車に乗ることになります。 Chapter II 第二章 About half…
初回から数えて17回目になります。最初のニック、トム、デイジー、ジョーダン4人の会話はここまでになりますが、物語はまだまだ序盤です。ジョーダンは次の日ゴルフトーナメントなので体調を整えるため、寝ます。そしてトムとデイジーは何か含みのあるセリ…
初回から数えて16回目になります。デイジーが産後の話をしています。どうも思わせぶりなところがデイジーにはありますね。彼女のモデルは著者フィッツジェラルドの妻・ゼルダだということを踏まえて読むと、作品をより深く読むことができます。ちなみにテレ…
初回から数えて9回目になります。七つの戒律がどうも長くて覚えにくいということで、豚のスクィーラーが一行にまとめています。こういった試みは悪いことではないです。しかしながら七つの戒律の重要な部分が抜け落ちています。しかも、それをバイブルのよう…
初回から数えて15回目になります。トムが席を電話のため席を外しまし、デイジーがアンニュイな感じでニックに話しかけます。彼女はどうやら結婚には少し後悔があるようです。 Daisy took her face in her hands, デイジーは両手で顔を包んだ。 ‘We don’t kno…
初回から数えて8回目になります。前回は動物たちの働き方に関して読んでいきました。今回は動物たちが文字を学び「動物主義(共産主義)」について学んでいきます。しかしながら豚と一部の動物以外は文字を読むのに苦労します。 The pigs had set aside the …
初回から数えて14回になります。どうやらトムには妻・デイジーの他に愛人がいます。若い男と女がいれば珍しいことではないですが、トム・ブキャナン、ちょっと良くないですね。ニックはこの辺にはあんまり興味無さそうですが、ジョーダン・ベイカーはこうい…
大学に提出する論文をのせます。 英文学というカテゴリーで考えれば、最古の作品は8世紀ごろに書かれた『ベーオウルフ(ベオウルフ)』の写本とになるだろう。現代英語文学のルーツを探れば、シェークスピアを起源としてもいいだろう。しかしながら、イギリ…
今回は第二次世界大戦という人類史上最悪の戦争が終わって直後に出版された “1984” について述べさせて頂きたい。 この小説は系譜としてはディストピア小説ということになる。当時の時代思潮としては、終戦後、枢軸国の軍事的脅威が薄れ、共産主義というイデ…
初回から13回目になります。トムの独壇場は続きますが、他の三人はすこしウンザリし始めています。ニックは内心でなかなか辛辣なことを考えていますが、デイジーとミス・ジョーダンも「やれやれ」みたいな感じになってますね。 ‘You ought to live in Califo…
大学に提出するレポートをのせます。たぶんイロイロあとで訂正しますが。 今回は、ジョージ・オーウェル(George Orwell)の“Animal Farm”について教材として言及させてもらいたい。学校教材としてこの作品が優れている点は、英語教材としては勿論のこと、政…
初回から数えて7回目になります。前回ブタのナポレオンとスノーボールがミルクをめぐって少し不穏な動きをしましたね。動物たちは干し草を集める仕事に就きます。能力に応じて平等に仕事をすることになりますが、働き馬のボクサー、モーリー、ネコ(名無し)…
初回から数えて12回目になります。ニック、デイジー、トム、ジョーダンの四人の会話が続きます。トムがいきなりネット右翼っぽい発言をし始めるので、その辺は現代的ですね。それでは読み進めていきましょう。 有色人種用の給水器 ‘You make me feel uncivil…
大学に提出する論文をのせます。 小説The Great Gatsbyの最も興味深い点を一言で言い表すならば「二面性」という言葉になる。この二面性は、作者フィッツジェラルド本人を象徴しているのと同時に、アメリカという国にも通底しているように見える。作家の極め…
初回から数えて11回目になります。前回はトム・ブキャナンがイライラしていてKY発言連発していましたね。デイジーとの不仲が原因の一つです。しばらくニック、トム、デイジー、ジョーダン・ベイカーの四人で会話が続きます。 ‘We ought to plan something,’ …
アニマルファーム初回から6回目です。は農場主のジョーンズさんを農場から追い出したあと、ブタによる統治が始まります。ブタたち(ナポレオン、スノーボール、スクィーラー)は、貯蔵庫にあったトウモロコシを動物たちに配給し、犬にはビスケットを与えまし…
初回から数えて10回目です。ニックとトムの会話の続きになります。トムが失礼な発言をニックにし、空気がちょっと悪くなった後、ジョーダン・ベイカーが話題を変えようとします。ギャツビーの話をした瞬間、デイジーの様子が変化します。その辺を踏まえて読…
初回から数えて9回目になります。トム・ブキャナンのデリカシーの無さが目立ち始めます。この小説においてトムは悪役ですが、読み進めると「トムはもともと悪い人間なのか?」「環境がそうさせたのか?」と思わされます。こういった余韻が、この作品の深み…
初回から数えて8回目になります。この小説の一つの特徴ですが、女性の振る舞いが自由です。第一次世界大戦中(1914年7月~1918年11月)男性が戦争に行っている間、女性の地位が向上した、とも読み取れます。 She was extended full length at her end of th…
初回から数えて7回目になります。今回はトム・ブキャナンに加えてデイジー(トムの妻)とジョーダン・ベイカーが登場します。デイジーもジョーダンも美女ですが、デイジーは圧倒的な美人として描かれます。また、ジョーダンはプロゴルファーです。 New York,…
初回から6回目です。トム・ブキャナンの話になります。トムは学生時代アメフト部でリア充だったようです。英語で言うところのジョック(Jock)になるのかもしれません。キャラ的には金持ちで高学歴のジャイアンですが、かなり屈折しています。 ロングアイラ…
初回から五回目になります。ニューヨーク郊外のノンビリした場所(ロング・アイランド)とギャツビーの大邸宅の話です。アメリカ人はなぜか巨大邸宅に住みたがりますので、ギャツビーは典型的アメリカ人だなと感じられます。それでは読んでみましょう。 It w…
初回から数えて4回目です。主人公ニック・キャラウェイの金融マンとしての新生活が始まります。大学時代も回想しています。主人公はイェール大学の学生という設定ですが、著者フィッツジェラルドも同じくアイビーリーグのプリンストン大(中退)です。 プリ…
主人公ニック・キャラウェイはいきなりニューヨークの郊外に引っ越します。日本で言うと金持ち学生が、就職のために上京して神奈川、千葉、埼玉に住む感じでしょうか(たぶん違う)。 New York The practical thing was to find rooms in the city 実利的な…
前回に引き続き、主人公ニック・キャラウェイ(Nick Carraway)の自己紹介みたいな文章が続きます。自嘲的にも聞こえるけど、プライドも匂わすような、ゆらゆらした描写が特徴的です。 Nickが使ってそうなタイプライター My family have been prominent, well-…
出版当初、この小説は意外にも不評でした。1922年の禁酒法時代のレトロなニューヨークの匂いが漂ってくる作品なので、同時代の人からすると古臭く感じたのかもしれません。分かりにくいところは注釈多めでいこうと思います。それでは読んでみましょう。 Then…
初回から五回目になります。動物たちが反乱、革命を起こし、農場主のジョーンズさんを追い払います。自由を手にしたように見える動物たちですが・・・。 June came and the hay was almost ready for cutting. 六月が来て、干し草の収穫の時期になった。 hay…