Angloのブログ

英語学習における有益な記事を書いていきます。

【英語・英文学・英文科】Fスコット・フィッツジェラルド、The Great Gatsby(グレート・ギャツビー)の解説、和訳⑩

初回から数えて10回目です。ニックトムの会話の続きになります。トムが失礼な発言をニックにし、空気がちょっと悪くなった後、ジョーダン・ベイカが話題を変えようとします。ギャツビーの話をした瞬間、デイジーの様子が変化します。その辺を踏まえて読んでみましょう。

 

 

昔のNew York

‘Oh, I’ll stay in the East, don’t you worry,’ he said, glancing at Daisy and then back at me,

 「そうか、オレは東部にいる。心配しなくていい」彼(トム)はそう言って、デイジーちらっと見て、それから私に目を戻した。

 

as if he were alert for something more.

まだ何か気にしているかのようだった。

 

alert 注意を払っている

 

 

‘I’d be a God Damned fool to live anywhere else. ’

「他の場所に住んだら、オレはクソバカだよ」

 

God Damned 極度に(←下品なので使用に要注意)

 

 

At this point Miss Baker said ‘Absolutely!’ with such suddenness that I started—it was the first word she uttered since I came into the room.

 ここでミス・ベイカーが突然「その通りよ!」と口にしたのでびくっとした。それは、私が入室してから彼女が発した最初の言葉だった。

 

start ビクっとする、ギクっとする  

such ~(名詞) that… あまりの~で…

start

‘You live in West Egg,’ she remarked contemptuously.

「ウェスト・エッグにお住まいなんですって?」どこか侮蔑的に彼女は言った


contemptuously 軽蔑して、人をばかにして

 

contemptuouslyは、こんな感じ

‘I know somebody there.’

「知り合いが住んでる」

 

‘I don’t know a single——

 「僕は一人も……」

 

‘‘You must know Gatsby.’

 「ギャツビーのことはきっと知っているでしょう?」

 

 

Gatsby?’ demanded Daisy

 「ギャツビー?」デイジー問いただした

 

demand 強くたずねる 要求する

 

‘What Gatsby?’

「ギャツビーのファーストネームは何?」

 

Before I could reply that he was my neighbor dinner was announced;

 ギャツビーが私の隣人であることを伝える前に、夕食の時間になった。

 

 

 

考察:個性的なキャラが狭い地域で共に暮らす様子は、テラスハウスみたいです(あんま見たことないけど)。この小説は、格式ある文学作品みたいな扱いを受けていますが、一方で俗っぽいテレビ番組みたいな側面もあります。

 

使える英語:強い同意をあらわす言葉として ‘Absolutely!‘ 「その通り!」「まさしく!」というセリフが出てきますが、日常会話でもよく聞くので、使ってみましょう。’Exactly!‘ なども同じように強い同意として使えます。

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