Angloのブログ

英語学習における有益な記事を書いていきます。

【英語・英文学・英文科】ジョージ・オーウェル、Animal Farm(動物農園)の解説、和訳⑦

初回から数えて7回目になります。前回ブタのナポレオンスノーボールがミルクをめぐって少し不穏な動きをしましたね。動物たちは干し草を集める仕事に就きます。能力に応じて平等に仕事をすることになりますが、働きボクサーモーリーネコ(名無し)、ロバベンジャミンの働き方を見ていきましょう。

HOW they toiled and sweated to get the hay in!

干し草の刈り入れに彼らがどれだけ汗をかき苦労しただろう!

 

toil 苦労する、骨を折る  sweat 汗をかく、汗をかいて働く

 

Boxer was the admiration of everybody.

誰もがボクサーを称賛した。

He had been a hard worker even in Jones’s time, but now he seemed more like three horses than one;

ジョーンズがいた頃もよく働いていたがいまや彼は馬三頭分の働きをしていた。

there were days when the entire work of the farm seemed to rest on his mighty shoulders.

農場の全体の仕事が彼の力強い肩にかかっているように思われた。

 

on one’s shoulders ~の双肩にかかっている

 

His answer to every problem, every setback, was “I will work harder!”−which he had adopted as his personal motto.

全ての問題、全ての停滞に対する彼の答えは「俺がもっと働く!」だった。個人的モットーとして彼はそれを取り入れた

 

setback 停滞,頓挫(とんざ)  adopt 取り入れる、採用する

Nobody shirked−or almost nobody.

誰も怠けなかった……いや、ほとんどの者は。

 

shirk 避ける、怠ける

Mollie, it was true, was not good at getting up in the mornings, and had a way of leaving work early on the ground that there was a stone in her hoof.

実際のところ、モリーは朝起きるのが苦手でひづめに石がはさまったという理由で、畑仕事を中断していた。

And the behaviour of the cat was somewhat peculiar.

また猫の行動いくぶん独特だった

It was soon noticed that when there was work to be done the cat could never be found.

仕事を始めようとする時になるといつも猫がいなくなることに皆は気づいた。

Old Benjamin, the donkeyseemed quite unchanged since the Rebellion.

年寄りロバのベンジャミンは反乱後も変わらないように見えた

He did his work in the same slow obstinate way as he had done it in Jones’s time, never shirking and never volunteering for extra work either.

ジョーンズがいた頃と同じ様にゆっくりと頑固なやり方で自分の仕事をおこなった。怠けることも余分な仕事を進んでやることもなかった。

 

obstinate 頑固な  volunteer 進んでやる

 

考察:働き者のボクサー労働者、白馬のモーリー資本主義シンパ、ロバのベンジャミン学者のメタファーになっています。ボクサーは他の馬の三倍も働いていますが無報酬で「俺がもっと働けばいい!」と言って働き続けます。この構造はロシアより、日本のブラック企業社畜に近いです。旧ソのゴルバチョフが「日本は最も成功した社会主義国」と言っていましたが、トンチがきいてます。努力が報われない社会構造はマズいですが、個人的にはネコが好きです。

 

使える英語:本文の中に”Old Benjamin, the donkey, seemed quite unchanged since the Rebellion.” 「年寄ロバのベンジャミンは反乱以来、あんまり変わってないように見えた」とありますが、断言を避ける際、seemは使い勝手が良いです。とくに “It seems that…” 「…のように見える」と言うとちょっと言いにくいことも言いやすくなります。

例)It seems that he is a stranger. 「彼は、知らぬ人のようだ。」

 

動物農園 おとなのおとぎばなし [ ジョージ・オーウェル ]

価格:2,090円
(2020/10/4 13:03時点)
感想(0件)

【国内正規品】スピードラーニング英語 1巻~16巻セット(テキスト付き)【あす楽・送料無料】

価格:12,800円
(2020/10/4 13:06時点)
感想(12件)

【英語・英文学・英文科】Fスコット・フィッツジェラルド、The Great Gatsby(グレート・ギャツビー)の解説、和訳⑫

初回から数えて12回目になります。ニック、デイジー、トム、ジョーダンの四人の会話が続きます。トムがいきなりネット右翼っぽい発言をし始めるので、その辺は現代的ですね。それでは読み進めていきましょう。

有色人種用の給水器

‘You make me feel uncivilized, Daisy,’ I confessed on my second glass of corky but rather impressive claret.

「デイジー、君がいると何だか自分が非文明的に思えるよ」と私は二杯目を飲みながら告白したコルクくさいが、かなり上質の赤ワインだ。

 

uncivilized 未開の、野蛮な  confess 告白する、白状する

corky コルクくさい

claret クラレット(ボルドーワインの一種)、赤紫色の

 

‘Can’t you talk about crops or something?’

「君は作物とかの話はしないの?」

 

I meant nothing in particular by this remark but it was taken up in an unexpected way.

この発言特に意味はなかったが、思わぬ形で取り上げられた。

 

in particular 特に  unexpected 予期しない

 

Civilization’s going to pieces,’ broke out Tom violently.

文明ばらばらになる一途だ」とトムが急に激しく声を出した

 

go to pieces ばらばらになる  broke out 急に〔…〕しだす

 

I’ve gotten to be a terrible pessimist about things. Have you read ‘The Rise of the Coloured Empires’ by this man Goddard?’

「最近のことに関して俺はひどく悲観的にならざるを得ない。ゴダードの『有色人種諸帝国の勃興』は読んだか?」

モデルとなった本

‘Why, no,’ I answered, rather surprised by his tone.

「いや・・」と彼の勢いにいくぶん面食らって、私は答えた。

 

‘Well, it’s a fine book, and everybody ought to read it.

「そうか。優れた本だがな。皆が読むべき本だ。

The idea is if we don’t look out the white race will be—will be utterly submerged.

要するに、気をつけておかないと白人種は……白人種は完全に転覆させられると言うんだよ。

 

submerge 水中に沈める

 

It’s all scientific stuff; it’s been proved.’

完全に科学的だ。証明されているんだ」

 

stuff もの、こと

 

 

‘Tom’s getting very profound,’ said Daisy with an expression of unthoughtful sadness.

「トムの話がだんだん深くなってきた」とデイジーは言った。顔には深い思いのない悲しみが宿っていた。

 

profound 深遠な  unthoughtful 深く考えない、軽率な

 

 

‘He reads deep books with long words in them. What was that word we——‘

「トムは、長い単語がたくさん入った難しい本を読むの。あの単語なんだっけ、ほら……」

‘Well, these books are all scientific,’ insisted Tom, glancing at her impatiently.

「こういう本は全て科学的だ」とトムはイラ立ち、彼女をチラっと見て力説した。

 

impatiently いらいらして,もどかしげに

glance at ちらっと見る

 

 

‘This fellow has worked out the whole thing.

「この著者はあらゆる問題に取り組んでいる。

 

It’s up to us who are the dominant race to watch out or these other races will have control of things.’

 

気を付けるかどうかは、支配的な人種であるオレたち次第ださもなくば、他の人種が物事を支配することになる」

 

 

‘We’ve got to beat them down,’ whispered Daisy, winking ferociously toward the fervent sun.

「そいつらをやっつけちゃえ」とデイジーが囁いた。燃え盛る夕陽の方を向いて、挑発的にウィンクした。

 

beat down ~を打ち倒す  ferocious どうもうな、凶暴な

fervent 熱烈な

 

考察:トムはかなり人種差別的ですね。1920年代当時、アメリカは現在と同様に保守化が進みます(国際連盟非加入、KKK復活、アジア人の移住全面禁止などなど)。当時『グレートギャツビー』は不人気でしたが、当時の保守的なモードが影響していたのかもしれません。

ジョーダン・ベイカーは「コイツうぜー」と言わんばかりにトムを処理してますね。トムに関しては、『ゴーマニズム宣言』とか読んで愛国心に目覚める人、みたいな感じがします。

 

使える英語:It’s up to us‘ 「オレたち次第だ」という表現がありましたが、It’s up to you. 「あなた次第だよ」という言い回しは、よく聞きます。使ってみましょう。

 

グレート・ギャツビー 村上春樹翻訳ライブラリー / スコット フィッツジェラルド 【本】

価格:1,100円
(2020/10/4 09:40時点)
感想(0件)

【国内正規品】スピードラーニング英語 1巻~16巻セット(テキスト付き)【あす楽・送料無料】

価格:12,800円
(2020/10/4 09:43時点)
感想(12件)

【論文】The Great Gatsby から見る Fitzgerald とアメリカの二面性

大学に提出する論文をのせます。

 

小説The Great Gatsbyの最も興味深い点を一言で言い表すならば「二面性」という言葉になる。この二面性は、作者フィッツジェラルド本人を象徴しているのと同時に、アメリカという国にも通底しているように見える。作家の極めて個人的な側面と、アメリカ全体を映し出す側面を物語から見て取れるという意味でも、この作品は二面的であると言えるだろう。

まず一つ目に外せないのは、作者個人の中にある二面性についてである。本作の登場人物であるニック・キャラウェイ(Nick Carraway)とジェイ・ギャツビー(Jay Gatsby)は対比的に描かれているが、どちらもモデルは作者本人と考えて間違いないだろう (Barnes & Noble)(Harada)。本書の中で、「ニックはイェール大学で学内新聞を書いていた」とあるが、フィッツジェラルドプリンストン大学で演劇の脚本や詩を作る活動もしていた。小説に限らず作者自身の体験や思想を作品に反映させる手法はリアリティを作品に吹き込む技術として、映画などでも見られることである。作者本人がニックに自分を重ね合わせていたのは、容易に推測される。しかしながらニックとは違い、フィッツジェラルドは様々な理由で大学は中退している。一流の大学に通ったが、卒業できなかったという出来事は、ある種の二面性を作者に宿したのだ。作者本人のもう一人のモデル、ギャツビーは、入学も卒業もしていないオクスフォード大学で“educated at Oxford”(Fitzgerald 65)と喧伝している。実際のところ一部の軍人に与えられた権利で、5か月間だけ通ったことがあるということだが、ギャツビーのこういったバックグラウンドや性格は作者本人の大学中退の実体験から切り取られたものだろう。

 また、ニックに関して“I’m inclined to reserve all judgements”(Fitzgerald 1)という一節に象徴されるような慎重さや、すぐに口ごもる控えめな性格などが描かれている。家は質素なバンガローで、トムやギャツビーに対しては批判的な側面も見せるが、人前でそれを口にすることは無い。対照的に、ギャツビーはオクスフォードに少しばかり出入りしたことを、卒業したかのように周囲に言い、中西部にサンフランシスコがあると思っている(Fitzgerald 65)など、実際には教養が無く、ノルマンディーの市庁舎風の豪邸に住んでいる。ニックとは真逆である。しかし、彼の言動は全て愛するデイジーのためであり、デイジーフィッツジェラルドの妻・ゼルダをモデルに描かれているという点は、この作品を考えるにあたって外せない要素にもなっている。また、華やかなイースト・エッグではなく、“less fashionable”(Fitzgerald 5)なウェスト・エッグにギャツビーが住んでいることも、本来は素朴な人間であることを示唆しているように見える。

 二つ目に、この小説に描かれるアメリカ的な二面性に言及する。この作品に出てくる多くの登場人物は、見た目や振る舞いが華やかである。先祖は格式ある欧州の有力者、など言っているが、俗物的な噂話を好む。アメリカらしさが、ここに集約されているとも言える。その中でも、最もアメリカの二面性を体現しているキャラクターは、ギャツビーとトム・ブキャナン(Tom Buchanan)だ。この小説は1922年のひと夏の短い期間の出来事を描いたものである。この期間において、アメリカという国同様、トムもギャツビーも経済的に裕福であった。しかし、彼ら二人とアメリカという国には、実態が乏しいという共通点もあった。今でこそアメリカ固有の文化や伝統は存在しつつある。しかし当時は教会、大学など権威あるもの全てが、つい最近できた偽物のヨーロッパのように見えただろう。そこでギャツビーは非合法ビジネス以外に、オクスフォード大学をはじめとした欧州的伝統で後ろ盾を固めようとしている。「モンテネグロでもらった勲章」(Fitzgerald 67)やフランス風の豪邸もそのためのアイテムと言える。トムに関してはThe Rise of the Coloured Empires 『有色人種諸帝国の勃興』という本を引き合いに出して、憂国に打ちひしがれている(Fitzgerald 13)。今で言えば白人至上主義者や差別主義者である。すがりつこうとするものはギャツビーと違うが、自らの空虚さを隠すため、ギャツビーもトムも虚飾に満ちた振る舞いに終始している。特にトムのような人間は1920年代のアメリカでは珍しくなかっただろう。というのも、国際連盟不参加の表明、KKK復活、アジア系移民排斥など、国全体での保守化の流れもあったからだ。

この小説を読んで、現在のアメリカのことを描いているようだと感じる方も多いに違いない。ギャツビーの違法な金儲け、空虚さ、表面的なプレゼンの上手さ、またTomがとる高圧的な態度や白人至上主義的な考えは、トランプ大統領のイメージとほぼ一致しないだろうか。また、昨今アメリカ発のリアリティ番組が人気だが、どこかグレイト・ギャツビーと通じるところを感じないだろうか。現在、そして未来のアメリカを考える上で、この小説は様々なヒントを与えてくれてくれるに違いない。

 

(1961 words)

 

Works Cited

 

Fitzgerald, Scott, The Great Gatsby, Penguin Books, 1925, 184p

 

Harada, Miki (2001). Seminar Papers 2000. 「GatsbyとNick」 The  Great Nick   もう一人のFitzgerald.  https://www2.dokkyo.ac.jp/esemi006/rpt00/harada.htm (accessed 2020-10-06).

 

Barnes & Noble. Sparknotes. The Great Gatsby. Characters https://www.sparknotes.com/lit/gatsby/character/nick-carraway/ (accessed 2020-10-06)

【英語・英文学・英文科】Fスコット・フィッツジェラルド、The Great Gatsby(グレート・ギャツビー)の解説、和訳⑪

初回から数えて11回目になります。前回はトム・ブキャナンがイライラしていてKY発言連発していましたね。デイジーとの不仲が原因の一つです。しばらくニックトムデイジージョーダン・ベイカの四人で会話が続きます。

 

 

‘We ought to plan something,’ yawned Miss Baker, sitting down at the table as if she were getting into bed.

「何か計画をたてなきゃ」とベイカーさんはあくびをし、ベッドに潜り込むようにテーブルに着いた。

 

‘All right,’ said Daisy. ‘What’ll we plan?’

「いいわね」とデイジーは言った。「何を計画しよっか?」

 

She turned to me helplessly.

彼女は力なく私に向き直った。

 

‘What do people plan?’

「普通の人は何を計画するの?」

 

Before I could answer her eyes fastened with an awed expression on her little finger.

私が答えるよりも前に、彼女(デイジー)は恐れおののいた表情で、小指に目を留めた

 

fasten しっかり留める、くくりつける awed 恐れおののいた

 

awed expression

 

‘Look!’ she complained. ‘I hurt it.’

「見てよ!」と彼女はグチった。「痛むわ」

 

 

We all looked—the knuckle was black and blue.

皆が目をやったところ、関節に青黒いあざができていた。

 

knuckle 指関節、げんこつ

 

 

‘You did it, Tom,’ she said accusingly.

「あなたがやったのよ、トム」と彼女は責めるように言った。

 

‘I know you didn’t mean to but you DID do it.

わざとじゃないって分かっているけど、あなたがしたの。

 

mean to~ ~するつもりである

 

 

That’s what I get for marrying a brute of a man, a great big hulking physical specimen of a——

獣みたいな男の人と結婚したせいよ。とにかくバカでかい、馬鹿力の見本みたいな……」

 

brute けだもの、ひどい男  hulking ずうたいの大きい

specimen  見本、標本  《口語》 (変わった)人

 

 

‘I hate that word hulking,’ objected Tom crossly, ‘even in kidding.’

 「バカでかいって言葉はキライだ」とトムは不機嫌そうに反論した。「冗談だとしてもな」

 

crossly 不機嫌に、横に、斜めに

 

 

考察:デイジー自分で何かを決定するのが苦手なようです。ジョーダンが遊びに行こう、と言ったら流され、どこに行きたいかはニックに聞いています。この性格が原因となり、小説の終盤でデイジーはモメます。また、トムがイライラしている原因の一つなのかもしれません。

 

使える英語:トムが最後に ‘even in kidding’ 「冗談だとしても」と言っていますが、イロイロ使えます。‘No kidding!’ や ‘You(‘re) kidding!’ と言うと「冗談はやめてよ」「まさか」という意味になります。ぜひ使ってみましょう。

グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー) [ フランシス・スコット・フィッツジェラルド ]

価格:1,100円
(2020/10/1 23:11時点)
感想(73件)

スピードラーニング英語 1~12巻(SEASON 1)セット

価格:50,688円
(2020/10/1 23:11時点)
感想(2859件)

【英語・英文学・英文科】ジョージ・オーウェル、Animal Farm(動物農園)の解説、和訳⑥

アニマルファーム初回から6回目です。は農場主のジョーンズさんを農場から追い出したあと、ブタによる統治が始まります。ブタたち(ナポレオン、スノーボール、スクィーラー)は、貯蔵庫にあったトウモロコシを動物たちに配給し、犬にはビスケットを与えました。それでは読んでいきましょう。

 

 

But at this moment the three cows, who had seemed uneasy for some time past, set up a loud lowing.

しかしちょうどその時しばらく不安そうにしていた三頭の牛がモーモー鳴き始めた。

 

for some time past ここしばらくの間  

at this moment 今現在、ちょうど今

low 〈牛が〉モーと鳴く

 

They had not been milked for twenty−four hours, and their udders were almost bursting.

彼女たちは24時間以上ミルクを搾られていなかったので、乳房破裂しそうだったのだ。

 

milk 乳をしぼる udder(ウシ・ヤギなどの袋状に垂れた)乳房

After a little thought, the pigs sent for buckets and milked the cows fairly successfully, their trotters being well adapted to this task.

少し考えてから、ブタたちがバケツを持ってこさせ、実に上手く牛の乳をしぼった。彼らのヒヅメはこの仕事によく向いていた

 

send for 取りに遺る 呼び寄せる  trotter (羊・豚などの食用の)足

adapted 適当で、ふさわしい

“What is going to happen to all that milk?” said someone.

「そのミルクはどうなるの?」と、誰かが言った。

Never mind the milk, comrades!” cried Napoleon, placing himself in front of the buckets.

「ミルクのことは気にするな、同志よ!」ナポレオンがバケツの前に立って叫んだ。

 

“That will be attended to.

「これは見張っておく。

 

attend 世話をする、付き添う、出席する

 

The harvest is more important.

収穫の方が大事だ。

 

 Comrade Snowball will lead the way.

同志スノーボールについて行きたまえ。

 

lead the way 先頭に立って行く、 道案内する

 

 I shall follow in a few minutes.

私もすぐに後を追う。

 

shall≒must (古い英語)

Forward, comrades! The hay is waiting.”

前へ進もう、同志諸君!干し草が待っているぞ」

hey 干し草

So the animals trooped down to the hayfield to begin the harvest, and when they came back in the evening it was noticed that the milk had disappeared.

そこで動物たちは収穫のため皆で干し草畑行った。夜になって戻ってみるとミルクは消え失せていた

troop 〔整然と〕集団で移動する〔行進するように〕進む、歩く

 

hayfield

 

 

考察:ナポレオンに対し、「いやミルクどこだよ⁉」とツッコミを入れたくなりますが、日本の政治家も似たようなとこ、あります。この後スクィーラー(モデル:モロトフ)というブタにより、動物たちは言いくるめられます。日本にもこういうタイプの政治家いますので、要注意です。

 

使える英語:ブタのナポレオンが「ミルクのことは気にするなNever mind the milk と言っていましたね。英語では日本語のように「気にすんな。ドンマイ(Don’t mind)!」みたいな言い方はないです。英語では、 ‘Don’t mind’ と言うと’I don’t mind‘「私は気にしない」「どうでもいいという意味になります。

 

 

Animal Farm ANIMAL FARM ANNIV/E 50/E [ George Orwell ]

価格:2,376円
(2020/9/30 17:10時点)
感想(0件)

【新品】スピードラーニング 第1~48巻 全巻セット (初級・中級・上級) 英会話 CD 【正規品】 聞き流すだけの英語教材

価格:68,000円
(2020/9/30 17:22時点)
感想(0件)

【英語・英文学・英文科】Fスコット・フィッツジェラルド、The Great Gatsby(グレート・ギャツビー)の解説、和訳⑩

初回から数えて10回目です。ニックトムの会話の続きになります。トムが失礼な発言をニックにし、空気がちょっと悪くなった後、ジョーダン・ベイカが話題を変えようとします。ギャツビーの話をした瞬間、デイジーの様子が変化します。その辺を踏まえて読んでみましょう。

 

 

昔のNew York

‘Oh, I’ll stay in the East, don’t you worry,’ he said, glancing at Daisy and then back at me,

 「そうか、オレは東部にいる。心配しなくていい」彼(トム)はそう言って、デイジーちらっと見て、それから私に目を戻した。

 

as if he were alert for something more.

まだ何か気にしているかのようだった。

 

alert 注意を払っている

 

 

‘I’d be a God Damned fool to live anywhere else. ’

「他の場所に住んだら、オレはクソバカだよ」

 

God Damned 極度に(←下品なので使用に要注意)

 

 

At this point Miss Baker said ‘Absolutely!’ with such suddenness that I started—it was the first word she uttered since I came into the room.

 ここでミス・ベイカーが突然「その通りよ!」と口にしたのでびくっとした。それは、私が入室してから彼女が発した最初の言葉だった。

 

start ビクっとする、ギクっとする  

such ~(名詞) that… あまりの~で…

start

‘You live in West Egg,’ she remarked contemptuously.

「ウェスト・エッグにお住まいなんですって?」どこか侮蔑的に彼女は言った


contemptuously 軽蔑して、人をばかにして

 

contemptuouslyは、こんな感じ

‘I know somebody there.’

「知り合いが住んでる」

 

‘I don’t know a single——

 「僕は一人も……」

 

‘‘You must know Gatsby.’

 「ギャツビーのことはきっと知っているでしょう?」

 

 

Gatsby?’ demanded Daisy

 「ギャツビー?」デイジー問いただした

 

demand 強くたずねる 要求する

 

‘What Gatsby?’

「ギャツビーのファーストネームは何?」

 

Before I could reply that he was my neighbor dinner was announced;

 ギャツビーが私の隣人であることを伝える前に、夕食の時間になった。

 

 

 

考察:個性的なキャラが狭い地域で共に暮らす様子は、テラスハウスみたいです(あんま見たことないけど)。この小説は、格式ある文学作品みたいな扱いを受けていますが、一方で俗っぽいテレビ番組みたいな側面もあります。

 

使える英語:強い同意をあらわす言葉として ‘Absolutely!‘ 「その通り!」「まさしく!」というセリフが出てきますが、日常会話でもよく聞くので、使ってみましょう。’Exactly!‘ なども同じように強い同意として使えます。

グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー) [ フランシス・スコット・フィッツジェラルド ]

価格:1,100円
(2020/9/30 06:37時点)
感想(73件)

【英語・英文学・英文科】Fスコット・フィッツジェラルド、The Great Gatsby(グレート・ギャツビー)の解説、和訳⑨

初回から数えて9回目になります。トム・ブキャナンデリカシーの無さが目立ち始めます。この小説においてトムは悪役ですが、読み進めると「トムはもともと悪い人間なのか?」「環境がそうさせたのか?」と思わされます。こういった余韻が、この作品の深みだと思います。

 

Then she added irrelevantly, ‘You ought to see the baby.’

 それから彼女(デイジー)は脈絡なく付け加えた。「あなた娘に会わなきゃ

 

irrelevantly 脈絡もなく    ought to するべきだ

 

‘I’d like to.’

 「ぜひ会いたいよ」

 

She’s asleep. She’s two years old. Haven’t you ever seen her?’

 「今眠っているのよ。二歳でね。会ったことなかったっけ?」

 

‘Never.’

 「ない」

 

‘Well, you ought to see her. She’s——‘

 「それじゃあ、会わなくちゃ。娘は……」

 

 

Tom Buchanan who had been hovering restlessly about the room stopped and rested his hand on my shoulder.

 トム・ビュキャナンは、さっきから部屋を落ち着きなく歩き回っていたが、足を止め、手を私の肩に置いた。

 

hover うろつく、空中に停止する

 

 

What you doing, Nick?’

「ニック、仕事は何をしている?」

 

What are you doing?を早口で言うと、’are’が消えがち

 

‘I’m a bond man.’

 「債券だよ」

 

 

‘Who with?’

 「どこでだ」

 

I told him.

 教えてやった。

 

‘Never heard of them,’ he remarked decisively.

 「聞いたことがない」と彼はきっぱりと言った。

 

This annoyed me.

 私はイラっとした。

 

annoy いらだたせる

 

‘You will,’ I answered shortly. ‘You will if you stay in the East.’

 「いずれ聞くことになる」と私は短く答えた。「東部にとどまるならね」

 

 

考察:ここまで読んで分かるように、トムはクソ男です。しかしながら、この物語はひと夏の出来事なので、トムにとって黒歴史みたいな時期だったのかもしれません。また、実はデイジーにも少し問題点があるようです。

 

私も少し、やさぐれていた時期があるので、何となくトムの痛々しさが身に沁みます。20年後に若い時分を後悔するタイプなのかも。など考えながら読みました。

 

 

使える英語:小説の中でも ‘What you doing?‘ と言って仕事を聞いていますが、同じく’What do you do?‘と言うと、9割がた「仕事は何?」っていう意味になります。

 

仕事じゃなくて「何をしているの?」と聞くときは’What are you doing, now?‘と表現するといいでしょう。

 

グレート・ギャツビー新版 (ラダーシリーズ) [ フランシス・スコット・フィッツジェラルド ]

価格:990円
(2020/9/28 13:05時点)
感想(0件)